「お金を楽しく使う」的節約術3(節約検討編)

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こんにちは! FPオフィスてれすこの新宅です。

前回の記事(「お金を楽しく使う」的節約術2)に続く第3弾です。今回も楽しくお金を使いながら(楽しく向き合いながら、の方がしっくりくるかもしれません)、上手に節約して貯蓄体質になる方法について考えてみようと思います。

前回行った支出分析に基づいて、いよいよ節約候補を検討していきます。
「お金を楽しく使う」的節約術3回目は、支出分析に基づいて節約候補を選ぶにあたってどういう順番で行えば効果的な節約ができるかについて書いてみようと思います。

節約を検討する順番

支出の集計と分析が完了したら、節約できそうな候補をピックアップします。

集計の過程で、「何に使ったか=項目」「どのように(どんな気持ちで)使ったか=分類」の2つの側面から支出を把握しました。その結果から節約候補のアタリを付けていきます。次のように考えると分かりやすいと思います。

 

★何に使ったか=項目

一つの項目で全体支出の30%以上を占める場合、その項目は節約を検討した方が良いと思います。大体分類分けで「固定費」に該当している支出だと思われます。
なお、家計で最大の支出項目である住宅費も例外ではありません。毎月の家賃や住宅ローンも全体支出の30%以下に抑えた方が、家計は楽になります。

 

★どのように使ったか=分類

当然ですが、「楽しく使っている」支出はどうしようもない場合を除き削ってはいけません。それ以外は節約候補になりますが、特に「何となく使う支出」や「何に使ったかわからない支出」は積極的に削るべきです。
でも、一番手っ取り早く効果的なのは「固定費」を節約することです。何度か書きましたが、固定費が55%を超えるようだと貯蓄体質から遠のきます。固定費は金額の大きい支出が多いので、節約できればインパクト大です。

節約にあまりパワーと時間を割いては、だんだん辛くなってきます。なので、節約は極力効果的かつ効率的に行うのがベストです。
以下、効果が大きい順に節約の方法を考えてみたいと思います。

いわゆる「固定費」は節約効果大!

固定費はあらかじめ支払いが決まっていることが多く、大体銀行口座から引き落とされます。使った感覚に乏しいお金の使い方なので、削減しても我慢した感覚にはあまりなりません。しかも家計に占める割合が非常に高いので、削減できればインパクト大です!貯蓄体質を目指すなら、最初に手を付けることをおススメします。

本当は、家賃や住宅ローンの住宅費・車関連の費用が思い切って削減できれば節約インパクトは絶大なんでしょうが、生活する上で必要不可欠な支払ばかりで、なかなか手を付けられないと思います。

ご家庭の状況により異なってきますが、一般的に固定費の中で次の項目が削減しやすいと言われています。私のおススメ順にご紹介します。

生命保険・医療保険など民間保険料

生命保険や医療保険は万が一の場合に被る経済的リスクに対し備えるものです。
ただ、現在の日本には様々な公的保障制度が整備されています。一家の大黒柱に万が一の場合は、「遺族年金」「障がい者年金」の各制度で保障されます。入院等で高額な医療費を支払った場合でも、一定額を超えた部分は「高額療養費」として支給が受けられます。けがや病気で一定期間以上働けなくなった場合は、「傷病手当金」の給付が受けられます(国民健康保険には給付がありません)。これら公的保障部分は、当然私たち自身で備えなくても良い部分です。
ということは、私たちが本当に備えなければならない金額(保険金額)とは、

経済的損失-公的保障額-使用目的を決めていない貯蓄=保険金額
※:万が一の際受取れなくなった(見込み)収入や支払うことになった費用

となるべきですが、ここまで計算して保険に入る方はそんなにいないんじゃないでしょうか?つまり、多くの方は過大な保険に加入していると思っています。
私は保障を最小限にとどめて、その分貯蓄を手厚くする考え方ですので、節約といえば真っ先に保険料に手を付けます。詳細は追って別の記事でじっくりお話しいたしますが、どんな家庭状況だとしても死亡保険金3,000万円超は掛け過ぎだと考えていますし、医療保険は「先進医療」の治療費をケアすれば足りると考えています。

スマホ・インターネット料金など(通信費)

固定費削減の鉄板ネタです。未だにメガキャリア3社の占有率が極めて高い中、格安スマホに乗り換えれば通信費を抑えることができる、というものです。
以前に比べ通信速度や使い勝手が向上し、着実に利用者を増やしているようです。
以下に該当する方は、メガキャリアから格安スマホに乗り換えた方が、月々の通信費が1人数千円程度削減可能です。

  • 現在の料金プランが適正かどうかシミュレーションされた方(現状最適な料金プランとの比較が原則です。店頭でもネットでもシミュレーション可能です)
  • ビジネスで利用されない方
  • 電話機能をヘビーに使われていない方
  • 動画サイト等データ量の多い通信を頻繁に行わない方
  • 地方の山間部や離島等通信状況の悪い地域にあまり行かない方

スマホやネットの料金体系は(スマホ音痴の私としては)各社絶望的に複雑で、安易に乗り換えたら「料金が今までとほとんど変わらない」なんてことにもなりかねません。私はスマホの専門家ではないので、ここで詳細は書けません。詳細はネットや店頭で調査することをおススメしますが、くれぐれも最新の情報を入手してご検討ください。

車を所有することでかかるお金

これも節約の鉄板ネタです。確かに車を所有することで保険代や税金、駐車場代など様々なコストがかかるので、車を手放すとかなりの節約にはなります。でも車が必需品である地域ならともかく、「車を持つこと」には皆さんそれなりのこだわりがあるものです。
私としては、車のグレードを下げるくらいはしても良いとは思いますが、我慢して車を手放すまでもないと考えています。
ただ以下の項目に該当する方は、マイカーを手放してカーシェアリングやレンタカーを積極利用しても良いのではと考えています。

  • 駐車場代を支払っている
  • 車の運転は好きだが「車を所有する」ことに特別なこだわりがない(ステータスを感じない)
  • 車の運転にある程度自信があり、運転の都度車種が変わっても問題なく運転できる
  • 週に1~2日程度しか車を利用しない
  • 長距離の運転はあまりしない
  • 自宅にタクシーの配車を依頼すると大体5分程度で到着する
  • 自宅の周辺徒歩10分以内に利用できるカーシェアリングやレンタカーがある

急な用事(送迎や通院など)を想定して車を所有している方は結構いらっしゃいます。頻度はそんなにないはずなので、容易にタクシーやカーシェリング等で補えるのなら車を手放しても不便はあまり感じないと思います。代替手段の利用頻度によりますが、大体月に1万円以上の削減効果は見込めます。
また、車を持つと長距離移動もマイカーになりがちです。マイカーを手放せば長距離の移動に公共交通機関を利用し現地でレンタカーを借りるなど、移動の選択肢が増えるメリットもあります。

(あまりに家計バランスが悪い場合)住宅費

家計の中で一番比率の高い項目で、節約といってもなかなか難しい項目でもあります。でも家賃や住宅ローン返済が全体支出の30%を超える場合は削減を検討すべきだと考えています。一つの項目(特に固定費)で全体の30%を超えてしまうと家計のバランスが極端に悪くなり、必ずどこかにしわ寄せがきて家計が苦しくなります。これは生活の基礎である住宅にかかるお金も例外ではありません。
当てはまるご家庭があるようでしたら、以下の対策をおススメします。

 

✅住宅ローン返済

ありきたりですが、住宅ローンの借り換えが最も有効です。近年ネット銀行も住宅ローンの取り扱いを増やしていて、借り換え専用の住宅ローンも増えてきました。借りる際の事務手数料などコストも下がってきて、借り換えやすい環境になっていると言えます。
借り換えの際、変動金利にするか固定金利にするか迷われるかもしれませんが、家計改善(ローン返済額を削減する)が最優先になるので、借り換えコストも含めて極力月々返済額が少なくなる商品を選ぶべきです。
もし手元の資金に余裕があるのなら、繰り上げ返済という選択肢もあります。確かに繰り上げ返済によりトータルの利息負担は削減できるので、長い目で見れば家計にとって結構プラスになります。
ただ、今この状況(家計改善に取り組んでいる最中)で手持ちの資産を取り崩すのは、精神的にキツイと思います。繰り上げ返済は家計改善後で十分です。ローンに手を付けるなら、まず借り換えの検討をおススメします。

 

✅賃貸住宅の家賃

家賃負担があまりにも重い場合には、残念ながら今より安い賃貸を検討するほかありません。
賃貸住宅の家賃は基本「(周辺環境や部屋の方角を含めた)立地」「広さ」「築年数」「設備」の4要素で決定されます。安い賃貸を探す場合は、この4要素のうち「譲れない要素」のグレードは落とさずに他の要素のグレードを下げて検討します。住宅に対する満足度は即生活全体の満足に直結します。金額重視でご自身のこだわりを捨ててしまったら、後で深く後悔します。
ただ、「広さ」にこだわりをお持ちの方は、こだわりの中身をよく考えた方が良いと思います。「子供が遊べる広いリビング」「好きな料理が楽しめる広いキッチン」とかなら良いのですが、収納にこだわりがあるようなら住宅の広さではなく別な方法を検討した方が安く済む場合があります。例えば、服がかさばるようなら「クリーニング保管サービス」がありますし、荷物の保管で1部屋増やすくらいならトランクルーム等外部に預けた方が安く済む場合があります(もちろんお住まいの地域によります)。

何となく使っているお金を一度思い切って削ってみましょう!


「何となく使っているお金」や「何に使ったかわからないお金」は、使った瞬間はともかく楽しくお金を使う感覚からは程遠いお金の使い方です。
ということは、思い切って削っても満足感に影響は少ないと考えることができます。
だったら、一度思い切って節約してみましょう!

 

✅何に使ったかわからないお金
何に使ったかわからないので本来削りようがないんですが、大体レシートがもらえないか受け取る習慣に乏しい支払いがほとんどです。経験上自動販売機やコンビニ・売店での買い物が多いです。
ここは「ついで買い」「ながら買い」しがちなところです。思い当たる方は一定期間これらの利用を控えてみてはどうでしょうか?これも経験上で恐縮ですが、一定の効果が見込めます(金額はそれほどじゃないですが)。

✅何となく使っているお金
話の流れに逆行しますが、何となく使っているといっても生活する上で必要なことに結構使っていると思います。なので、いざ節約してみようと思っても意外と難しいんじゃないでしょうか?
ここでは、支出を削ろうとするより「お金を使うことに意識を向ける=無駄遣いをしない」ことを目指す方がうまくいくと考えています。「どうすればお金を楽しく使えるか考える」と言っても良いかもしれません。
やり方は人それぞれなので一般的なことはなかなか書けませんが、いろんなところでよく目にする・・

楽しく簡単にできる節約術!
ズボラな私にも出来た節約!!

まさにこれがピッタリです!ネットやメディアに情報があふれているので、自分に合った方法を探して試してみてください。正直節約金額はそれほどではありませんが、お金を使うことに意識を向けるだけでもやる意味があります。試した結果、節約自体を楽しむようになったり、お金を使うことが楽しくなれば儲けモンです!
そう、支出を減らすのが難しくても、今まで何となく使っていたことを「楽しい」と思えるように工夫するだけでも効果ありです。だって、楽しく使えるお金の割合が増えることになりますし。お金を使うことに意識を向けること、前向きに(ポジティブに)お金を使うことは、お金を楽しく使うことに直結します。

楽しみで使っているお金も、他とのバランスを考えて

趣味やレジャー等楽しいことに使うお金は、よっぽどのことがない限り決して削ってはならない、と書きました。でも、これが毎月全体支出の30%を超えるようなら、他の支出とのバランスが崩れている恐れがあります。

家計のバランスを考えると、趣味やレジャーにかけるお金は全体支出の10%程度、多くても20%以下に収めるのがベストです。

もし支出がオーバー気味と感じている方は、お金をかけずに楽しめる方法を検討したり回数に上限を設けるなど、楽しみ自体を我慢することなくかける金額を少なくする方法を考えてみてください。

まとめ

お金を使う楽しみはそのままに、節約して貯蓄体質を目指すには・・

  1. 自由に使えるお金を増やす
  2. 楽しいと思っていない支出を減らす
  3. 楽しいと思っていない支出を楽しい支出に変える

この3つのステップが必要だと考えています。これこそが「お金を楽しく使う」的節約の順番です。

前の記事で書いた支出の4分類を当てはめてみると分かりやすいかもしれません。

  1. 自由に使えるお金を増やす=固定費を減らす
  2. 何となく・仕方なく使っている支出(楽しいと思っていない支出)を減らす
  3. 何となく・仕方なく使っている支出(楽しいと思っていない支出)を楽しい支出に変える

1.自由に使うお金を増やすことがまず必要なのは、お金を使う安心感が得られるからです。安心感は楽しさにつながります。支出分類を見ていただければお分かりのように、自由にならないお金は金額が大きくてわかりやすいものが多く、これを削減できれば大きな効果が見込まれます。これが固定費に最初に手を付ける第一の目的です。

2.何となく使っているお金は、結構無駄遣いが隠れています。節約とは無駄遣いを極力なくすことなので、ここが節約の本丸です。

3.は支出が減るわけではないので節約とは言えないかもしれませんが、楽しく使えるお金の割合が増えることになるので節約と同じ効果(もしかして節約以上の効果?)があると考えています。

節約は楽しくできれば儲けモンですが、基本パワーを必要とする結構ハードな作業です。やるからには極力効率良く効果的に行うことが重要です(時間をかけすぎるとだんだん辛くなります)。そのためには現状をしっかり分析してピンポイントで節約する候補を選ぶ必要があります。
私の考えをそっくりそのまま当てはめるのは難しいかもしれませんが、考え方だけでもご理解いただき各ご家庭に合った方法を見つけてもらえれば非常に幸いです。

最後に話がちょっとそれますが、特に固定費や趣味のお金を減らしたいと相談を受けたものの、どの支出も「重要」で「必要」なものだから削れない・やめられないと言われることがあります。そりゃお気持ちはわかりますが、節約で「重要で必要だから削れない」という式は成り立ちません。
削れない支出とは、「必要不可欠(ないと生きていけないレベル)で他に替わるものがない支出」だけです。普段の生活でそんな支出はまずないと思います。検討する順番はこの記事でご提示しましたが、検討するにあたり聖域や例外は絶対設定してはいけません。たとえ楽しい支出だとしても聖域ではないことを改めてお伝えします。

以上、長い記事になってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。少しでも皆さんのお役に立てたらすごくうれしいです。

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