貯蓄の目標が達成出来たら、そのお金はどうするべき?

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こんにちは!FPオフィスてれすこ新宅です。いつも当ブログに訪れていただきありがとうございます。

さて、何回か貯蓄の考え方や方法について書きましたが、めでたく目標貯蓄額を達成したらそのお金はどうすれば良いのでしょうか?

今回はこれについて考えてみようと思います。

なお前回記事の続編っぽく積立貯蓄を行う前提で記事を書いていますが、積立以外の方法で貯蓄した方にも参考になるように書いています(つもりです)。少しでもヒントにしていただければ幸いです。

貯蓄=すぐ使えるお金としてプールしておく、をお忘れなく!


ある程度お金が貯まるとお金に余裕が生まれてお金を使うことに安心感が生まれます。これが何と言っても貯蓄最大のメリットです。

反面、お金に余裕が生まれると段々「欲」も湧いてきます。これがお金の怖いところです。「貯めたお金を元手にお金を殖やしたい」と誰でも考えるのではないでしょうか?

しかし! くどいようですが、貯蓄は「すぐ使えるお金(=短期資金)をプールしておくこと」を忘れてはいけません。近々使う予定があるかいざという時のためのお金なので、流動性(すぐ現金にできること)と安全性(価値が下がらないこと)を最優先にしなければなりません。
安全性を最優先にするので、残念ながら貯蓄から収益を得ることは余り期待できません。目標を達成してテンションが上がっていることとは思いますが、はやる気持ちを抑えて目的に合った預け先で大切に扱ってあげてください。

以下、貯めたお金の取り扱い方について考えてみようと思います。

なお余談ですが、貯めたお金を使った場合はできるだけ早めに元の貯蓄額まで戻しておくことをおススメします。貯めたお金を使ったことにちょっとでも後ろめたさを感じるようなら尚更です。
また、結婚した・家族が増えた等環境の変化で生活費が増えた場合、必要貯蓄額を再計算して増額しておくと安心です。収入を基準にして給料が上がったら貯蓄額を増額しておくのも良い方法でおススメです。
既に土台が整っているので、再設定した目標を達成するのは難しいことではないと思います。

流動性・安全性を確保しつつ今よりも利率の良い商品に預け替える


貯蓄は流動性と安全性が最優先といっても、わずかしか金利の付かない預金などに寝かしておくのも何かもったいない気がします。せっかく貯めたお金なので、可能な限り有利に運用したいと誰でも考えると思います。

となると運用先(預け先)は、流動性と安全性が確保されていて少しでも利率の良い商品を選ぶことになります。

ただ以前の記事でお示しした通り、流動性と安全性の両方が確保されている商品は実はそんなに多くなくて銀行預金か短期債券の二択がメインになります。しかも債券は銀行預金に比べ(モノによりますが)若干流動性に劣るので、私は銀行預金をおススメしています。

「何だよ!お金を貯めてた時と同じじゃん」と思われるかもしれませんが、中には通常の預金金利よりメチャクチャ金利の高い預金が存在します。いくつかおススメを紹介したいと思います。

なお預金も債券も「円建て」に限ります。預金と名の付く商品に「外貨預金」がありますが、これは手持ちの円を外貨に換金して預ける商品です。当然為替レートの上下により損をする場合があるので安全性は確保されませんし、預けた銀行に万が一の場合の補償もありません(預金保険機構の補償対象外です)。また、円建ての預金の中にも安全性や流動性が確保されていない商品があります。合わせてご紹介します。

ネット銀行の証券口座連携サービス

私が最もおススメするのがネット銀行の証券口座連携サービスです。これはネット銀行と系列証券会社の口座を連携することで、証券会社が取り扱う金融商品(株式や投資信託等)の買付代金の原資として利用したり配当や売却代金の入金口座として利用できるなど金融取引がスムーズに行えることと、普通預金としては金利が高いことが特徴です。

代表的なもので、GMOあおぞら銀行の「証券コネクト口座」(GMOクリック証券と連携)、楽天銀行の「マネーブリッジ」(楽天証券と連携)、住信SBIネット銀行の「ハイブリッド預金」(SBI証券と連携)があります。

証券口座連携サービス概要 GMOあおぞら銀行の例)

証券口座連携サービス概要
(GMOあおぞら銀行の例)

 
楽天銀行以外、現金は一旦普通預金(代表口座)に振り替えてから引き出さなければならずちょっと手間ですが(逆にメリット?)、自由に引き出し可能な上金利はネット銀行の定期預金並みに高いのが魅力です。
資産運用のためには証券口座の開設が必須なので、証券口座連携サービスは非常に利便性が高くおススメです。

ただ新規に口座開設する場合、銀行口座と証券口座と二つ開設しなければならず手続きが面倒なこと(同じグループですが別会社です)、貯蓄のお金と資産運用のお金がゴチャ混ぜになってしまうのがデメリットです。貯蓄と資産運用とで資金を分けて管理したい方には向かないかもしれません。

ネット専用定期預金

もともと金利の高いネット銀行だけでなく通常の金融機関の「ネット支店」で、金利の高い定期預金を取り扱っています。定期的にキャンペーンを行っていることも多く、たまにびっくりするような金利を提示されることがあります(初回1回ポッキリですけど)。

利用にあたって制限(預入最低金額や給与振込口座指定)を設けていることがあります。比較サイトで利率を検討しながらご自身の使い勝手と合わせて検討するのが良いと思います。

比較サイトで検討する際は、必ず最新の情報が掲載されているかを確認の上金融機関のサイトで再確認することを強くお勧めします。また、掲載されている金利がキャンペーン金利(初回1回限り)の場合があります。合わせてご注意ください。

定期預金に預ける際の預入期間は流動性確保のため1年以内で設定します。今の金利水準では6ヶ月・1年・5年で大して変わりません。中途解約すると金利が低くなる場合があること、急に金利が上昇した場合対応が難しいため長期の定期預金は避けた方が無難です。

イオンをよく利用する方なら絶対イオン銀行!

イオン銀行は、ショッピングモール「イオン」、スーパー「マックスバリュ」やコンビニの「ミニストップ」、電子マネーの「WAON」や共通ポイント「WAONポイント」を運営するイオングループの銀行です。

もともと金利の良い銀行として有名ですが、口座開設時にクレジット機能一体型のキャッシュカード「イオンカードセレクト」(年会費無料)を一緒に申し込めば金利優遇等さらにお得なサービスを受けることが出来ます。

イオン銀行では取引内容に応じて「スコア」がゲットでき、スコアの合計で「ステージ」が決まる段階型のサービスを提供しています。ステージのランクが上がれば金利も優遇される仕組みです。

イオン銀行Myステージ概要(イオン銀行HPより)

イオン銀行Myステージ概要
(イオン銀行HPより)

 
その他、一定の取引(公共料金引落・定期預金の利用等)に応じてWAONポイントがゲットできます。もちろんクレジットカードや電子マネーを利用して買い物を利用した場合でもポイントがゲットできます。貯めたポイントはWAONにチャージしたり、他の電子マネーのチャージやポイントとの交換も可能です。

最高ステージの優遇が受けられれば金利水準はトップレベルですがハードルは高いです。イオンやWAONを日常的に利用するかイオン銀行をかなりヘビーに利用したい方におススメします。

※注意!※「仕組み預金」はリスク商品です!

ここまで紹介した商品は、どんなに金利が優遇されても精々年0.2%そこそこです(2019年2月現在)。でも銀行預金の中には「元本保証で最大年利0.8%」なんていう定期預金を目にすることがあります。

これらは「仕組み預金」とか「新型定期預金」と呼ばれています。魅力的な金利に目が行きますが、実は通常の定期預金とはかなり性質が異なる商品です。

仕組み預金は通常の定期預金に「オプション取引」というデリバティブ(金融派生商品)を組み合わせた商品です。
オプション取引やデリバティブについては説明が長くなるので割愛しますが(簡潔に分かりやすく説明するのは不可能なくらい難解です)、ざっくり「あらかじめ決められた条件で取引する権利」と覚えておいてください。
仕組み預金の金利が通常より高いのは、このオプションが付いているからです。

仕組み預金最大のポイントは、このオプション(=権利)を行使できるのが私たち預金者ではなく銀行側にあることです。この預金の怖いところは、オプションを行使された場合預金者にとって不利になるケースがあることです。

どういうことか、仕組み預金の代表的なパターンをお示ししながら説明します。

  • 満期特約型仕組み預金
  • 預金の満期を選択する権利(=オプション)が付いた定期預金です。楽天銀行の「エクステ預金」、住信SBI銀行の「プレーオフ」が有名です。
    このオプションを行使すると銀行の判断で満期日が変更(最長10年~15年)されます。
    預金者にとっては予期せず満期日が延長されることで流動性が著しく損なわれるリスクがあります(元本は保証されます)。
    なお、原則中途解約不可です。中途解約する場合はペナルティが発生し確実に元本割れになります。

  • 元本通貨変動型仕組み預金
  • 預入は円で行いますが、満期返戻が円もしくは外貨になる権利が付いた定期預金です。満期特約型や通常の外貨預金ではお目にかかれない高金利が特徴です。住信SBI銀行の「コイントス」、三井住友銀行の「プレミアム円定期預金」が有名です。
    銀行がこのオプションを行使すると満期時は外貨で戻ってきます(利息は円で支払われます)。
    預金者にとっては、満期時に外貨で戻ってくると以降為替変動のリスクに晒されることになり安全性が著しく損なわれる恐れがあります。
    このタイプも原則中途解約不可です。中途解約する場合はペナルティが発生し確実に元本割れになります。

お分かりの通り仕組み預金は「預金」に変わりありませんが、条件次第で流動性もしくは安全性が著しく損なわれる「リスク商品」です。

仕組み預金は決していかがわしい商品ではなく使い方によっては魅力的な商品ですが、貯蓄の預け先としては不適格なので注意が必要です。

今までやってきた積立は続けるべき?


これまでコツコツ積立をしてやっと目標額を達成したら、以降積立を続けるべきか悩みどころです。積立商品が収益(利息)をあまり生まないので尚更です。

でも、積立は長く続ければ続けるほど習慣化します。普通に生活していて黙っていてもお金が貯まるシステムを、止めてしまうのはもったいない気がします。せっかくなので、もうしばらく続けるのが良いのでは?と考えます。

貯蓄目標を達成した後に貯まるお金は完全な「余剰資金」として積極的に資産運用するべきと考えています。では、これから資産運用の資金を貯めるために積立を利用するにはどうすれば良いか?おススメのプランをご紹介します。

現在の積立を利用しながら資産運用の元手を貯める

このパターンは以下のような方におススメします。

  • やっぱり安全な資産が一番!とお考えの方
  • 今の積立を引き続き利用したい(しなければならない)方
  • 株式や投資信託等ある程度まとまった資金で資産運用したい方
  • 近い将来(3~5年くらい)に家や車を買いたいとお考えの方

このような方は、今の積立を継続した方が効率的です。既に積立経験があるので目標額と積立期間の設定もしやすく取り組みやすいと思います。

資産運用に適した積立商品に鞍替えする

一方今の積立は卒業して別な積立を始めるのもおススメです。このパターンは以下のような方におススメします。

  • 収益を求めたい方
  • とはいえ資産運用は初めてでリスクが心配な方
  • いろいろな資産に分散して資金を投入したい方
  • 資産運用しながら資産運用について学びたい方

前の記事で触れたように、資産運用に適した積立商品は各種揃っています。いずれも少額から手軽に始められるのが魅力です。

積立商品は、積立額に応じて毎月金融商品を買い付けます。価格が上がると買付数は少なくなり価格が下がると買付数は多くなります。つまり、積立を続けると買付価格は平準化されて結果リスクを抑えることが出来ます(これを「ドルコスト平均法」といいます)。積立最大のメリットです。

ドル=コスト平均法概要(三菱UFJ銀行)

ドル=コスト平均法概要
(三菱UFJ銀行HPより)

 
資産運用が初めてで少額からスタートしたい方やリスクがやっぱり不安な方は、まず積立で資産運用をスタートするのがベストだと考えています。

おススメな積立商品がいくつかありますが、長くなりそうなので別な機会にガッツリ記事にしたいと思います。

まとめ


現在の低金利では、銀行に預けてもほとんど金利は付きません。せっかく頑張って貯めたお金を眠らせたままにしておくのは、やっぱりもったいないと感じてしまいます。

そこで、今より少しでも有利な預け先を探すことになりますが、その際絶対譲れない条件があります。

  • すぐに現金に換えられること(流動性)
  • いつ現金に換えても預けた金額を下回らないこと(安全性)

貯蓄は、生活する上で「お金の余裕から生まれる安心感」の土台になるものです。なので貯蓄資金をリスクに晒すことは絶対に避けるべきです。

こんなに長々書きましたが、結果銀行預金一択みたいな記事になってしまいました。スミマセン・・でも銀行預金の中には比較的金利の高いものもあるので、ご自身に合った預け先を探してみてください。その際リスキーな銀行預金には注意してください。

余談ですが、私がおススメした預金商品は全て申し込みがネットで行えます(最終的には書類を郵送しますが)。もし、興味を持たれて口座開設する際はポイントサイトを経由して申し込むことを激しくおススメします。サイトのポイントがびっくりするくらい付くことがあります(キャンペーン期間中だと1万ポイント=1万円相当額以上付くこともあります)。一度ポイントサイトにお目当ての口座がないかチェックしてから申し込むと良いと思います。

いかがでしょうか?何回かに分けて貯蓄の考え方とやり方のセオリーっぽいことを書きましたが、ご家庭の状況やお金の考え方で実際のやり方は様々です。当ブログで皆さんにとって最適な方法が見つかればとてもうれしいです。
なお、貯蓄のやり方について疑問に思うこと、聞いてみたいことがありましたらお気軽に記事下の「FPに相談する」ボタンからお問い合わせください。メールでのご相談は無料です!

以上、またしても長い記事になってしまいました・・テーマを詰め込み過ぎなんですかね?まだまだ勉強が必要です!

こんな記事ですが最後まで読んでいただきありがとうございます!少しでも参考にしていただけたら、とても幸せです。

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