積み立てで資産運用するメリットとデメリット

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資産運用に付きまとう「リスク」という厄介な不安要素を上手にコントロールする方法を前回ご紹介しました(絶対じゃないですけどね)。

その中で、資産運用への不安を和らげつつ手軽に始められる運用方法として「積み立て」をおススメしました。積み立ては以下のように運用を始めるハードルの低い、初心者にピッタリな運用方法だと考えています。

  • 少額から始められる=長く続けられそう
  • 売買のタイミングをあまり考えなくても良い
  • それでいて一定のリスク分散効果がある

今回は、改めて積み立てで資産運用するメリットとデメリットについて考えてみようと思います。

積み立てで資産運用するメリット


積み立ては資産運用への不安を和らげつつ少額から手軽に始められる運用方法と、先ほど書きました。この「少額から手軽に始められる」ことが不安を和らげる大きなポイントで、積み立ての一番のメリットだと考えています。

また、積み立ては「資金・価格・期間」を分散しながら資産運用する方法なので、運用によるリスクを分散させる効果が期待できます。これも大きなメリットです。

もう少し深く具体的に考えてみます。

手持ち資金ゼロから始められる

資産運用というとお金をある程度持っている方がするものだと考えがちですが、資産運用を積み立てで行えば資金ゼロから始められます。極論すると貯蓄ゼロの方でも資産運用を始めることが可能です(もちろんおススメはしませんが)。この始めやすさ・手軽さが積み立ての大きなメリットです。

リスクを伴う資産運用において、運用期間が長ければ長いほどリスクを分散させる効果が期待できます。資産運用は長く続けることが、安定したリターン(収益)を得る有効な方法だと言われ続けています。資金に余裕はないけど早めに資産運用をスタートして長く続けたい方にはピッタリの運用方法です。

一度に資金をリスクに晒さない

手持ちの10万円で資産運用を始めると、この10万円はいきなりリスクに晒されます。これを積み立てで毎月1万円ずつ購入することでリスクを抑えながら運用することができるので、安心感は全然違ってきます。

また、積み立てで徐々に購入していく場合は価格変動によるリスクを分散する効果が期待できます。一度に資金を投入した場合価格が下がると気が気じゃなくなりますが、積み立てなら「下がったら次にたくさん買える」と考えることができます。私も経験者ですがこの安心感みたいな感覚は結構デカいです。

資産を増やしながら殖やせる

以前資産(お金)のパイを増やすことを「増やす」、資産を使って収益を得ることを「殖やす」と書きました。「増やす=貯蓄」・「殖やす=資産運用」的な考え方ですが、積み立てはこの両方が一度にできる便利な方法です。

もちろん「増やす」と「殖やす」はお金の性質が違うので分けて管理しなければなりませんが、積立資産運用で得られる「増やしながら殖やしている」感覚は何気に侮れません。

私個人の経験だけで言っていますが、これも積み立てで感じる安心感のひとつでメリットだと考えています。

家計を黒字体質にする(可能性大)

資産運用とは少し離れますが、毎月の積立資金は基本毎月の家計費から捻出されます。積立資金を捻出するためには家計収支(収入-支出)を最低でも積立資金分黒字にしておく必要があります。

資産運用に限らず貯蓄にも当てはまりますが、積み立ては家計を黒字体質にするための有効な方法です。家計を改善しながら資産運用もしたい方や、社会人になりたての方には特におススメの方法です。

積立のデメリット


手軽に少額から始められてメリットの大きい積み立てですが、資産運用を積み立てで行うことにはデメリットもあります。実際のところ資産運用を終始積み立てだけで行うのは、非常に効率が悪く現実的ではありません。

少し具体的に考えてみます。

リターン(収益)が相対的に低い

ここまで幾度となく「安心」という言葉を使いました。資産運用でいう「安心」はリスクを避ける・分散することで得られると考えることができます。

ただリスクを分散するということは、リスクと表裏一体のリターンも少なくなることを意味します。一度に資金を投入した方が、大きな損を食らう危険がある反面大きなリターンが期待できます。反面積み立ては大きな損失を被る危険がある程度抑えられる一方、得られるリターンも期待値は下がります。

基本手数料が高い

資産運用には次のようなコストがかかります。

  • 売買の際に支払う手数料
  • 口座管理料・年会費
  • (投資信託等)運用を委託した際の報酬

基本口座管理料・年会費以外は投入した資金に一定割合を掛けて算出されますが、投入した資金が多いほど割合は低く設定されています。

つまり、毎回の投入資金が少額な積み立ては最もコストのかかる資産運用方法です。ただでさえリターンの期待値が低い方法な上、高いコストがかかるため実質リターンは更に少なくなります。

実のところ積み立てはとても効率の悪い運用方法なのです。

まとめ


これから資産運用を始める方にとって最も心配なことは、「投入した資金が減りはしないか(大きな損失を出しはしないか)」だと思います。このはじめの一歩の不安を和らげる有効な方法が積み立てで資産運用を行うことだと考えています。

少額で手軽に始められること、「資金・価格・期間」を分散しながら資金を投入するのでそれぞれリスクを分散させる効果があること、これらがはじめの一歩に安心感を与えるのだと思います。

ただ、積み立てはリターンの期待値が下がることやコストが高いというデメリットもあります。実のところ効率の悪い資産運用方法です。

そのためはじめの一歩としては最適ですが、ある程度資産運用に慣れて資金を増やすことができるまでの、それこそ「はじめの一歩」的運用方法と考えた方が良いかもしれません。間違っても「社会人1年生からリタイアするまで資産運用は積み立て一筋!」なんて運用は避けるべきだと考えます。

いかがでしょうか?資産運用になかなか腰が重い方にはピッタリな方法ですので是非ご参考にしてみてください。少しでもお役に立てればうれしいです。

次回、資産運用向けの積立商品をいくつか紹介したいと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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